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筆者 深井克純(ふかい・かつよし) 前2004年SO冬季ナショナルゲーム事務局長 (中野市西町出身) |
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成功の鍵は 「ホストタウン・プログラム」 おもてなしの心でアスリートを受け入れよう |
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【もてなしの心】
二月に行われたスペシャルオリンピックス(SO)冬季ナショナルゲームの際に、志賀高原の方々が示した「もてなしの心」は、関係者に強い印象を与えた。 全国各地、ニュージーランドはじめ海外から参加したアルペン・アスリート(選手)は、長旅を重ね志賀高原一ノ瀬入りしてきた。夜も遅い時間だった。 到着したアスリートやコーチが目にした光景は、真っ白な背景に、幻想的にゆらめく多数の「キャンドル」と「のぼり旗」だった。白銀の世界に現れた「歓迎の心」はアスリートの長旅の疲れを忘れさせた。ありきたりでない「もてなしの心」が多くの人々に好印象を与えた。 【競技外も大切】 SOの他の総合スポーツ大会と異なる点は、競技以外のプログラムが、それと同じほどに重要だということだ。五輪やパラリンピックでも競技以外の「おもてなし」、ホスピタリティーが大切だったことは思い出すまでもない。 特にSOはスポーツ競技会ではあるが、どちらかといえば知的障害のある人たちの日ごろの鍛錬の「発表の場」という意味あいが強い。 例えば、競技そのものは最大八人のグループによって行われ、全員が表彰台に上がる。表彰式の重要性は強調してもしすぎることはない。 競技以外の「交流」プログラムも大切だ。交流プログラムが充実しているか否かで、大会そのものの評価が決まる。昨年のアイルランドSO夏季大会は国をあげての歓迎体制がとられ、そのため最高度の評価が与えられた。 【ホストタウン・プログラム】 知的障害のあるアスリートがジェット機による長時間の旅を終えて、開催地に入ってくることは大きな負担だ。そのため、体力的・精神的負担を軽減するため、色々なプログラムが用意される。 その最も大きなプログラムが「ホストタウン・プログラム」だ。まず、SOアスリートやコーチが国際空港に到着する。 長野の場合は、国際空港から遠く、バスで五?六時間は覚悟しなければならない。各選手団は原則四日前に長野(日本)入りし、国内・県内各地でホームステイや交流プログラムに参加する。 これによって時差を調整し、体調を整える。ホームステイや公共の施設で合宿し、地域の人々と交流する。この交流が大きな意義をもつ。受入れは自治体が中心になるが、スキー学校や各種スポーツ・地域団体も有力な候補になりうる。
ホストタウンの受け入れは、可能な限り開催地に近い地域が望ましい。なぜなら、交流や体調の調整が主目的であっても、トレーニングの希望もあるからだ。 二月のナショナルゲームの際には、真夏のニュージーランドから参加したアスリートが、かなり早く長野入りした。世界大会でも季節の全く逆の南半球からの参加者は、早めに長野入りすることが予想される。雪や氷の感触をつかむ必要があるからだ。 可能であれば北信の自治体、スポーツ・地域団体などで、その規模に応じて受け入れていただければ有難い。北信の多くの自治体にはスキー場がある。なくともスキー場まで短時間で行くことが可能だ。スケートの場合にも、北信各地からなら長野市内のアリーナへの移動にそう時間は要さない。 例えば、A村はオーストリア、B町はスイス、C市は中国というように受け入れていただく。それぞれ独自のプログラムに従って、数日の滞在・交流をお願いする。開会式直前に宿泊施設に送りだしてもらう。受け入れた国のアスリートを応援してもらえれば、本当の盛上げになろう。 五輪時の「一校一国運動」をモデルにした「一市町村(団体)一国運動」と表現してもいい。「ホストタウン・プログラム」が大会成功の鍵になるのは間違いない。写真上下=アイルランドダブリン世界大会 写真提供:スペシャルオリンピックス日本 |
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(北信タイムス2004年7月16日) |
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